
高齢者向けメニュー「鱈の餡かけ」
バイト先の老人ホームで頻繁に出現する「鱈の餡かけ」
今晩の我が家のメニューにしました。
これは本当に、高齢者が大好きな味と食感で、私も大好き(笑)
鱈には塩コショウで下味を付け、小麦粉をまぶして焼きました。
餡かけは、白だしで薄めに味付け。具は何でもOKです。
鱈は、片栗粉をまぶして揚げても美味しい。食感とコクが出て、食べ応えが増します。
ウチでは「鱈」を使いますが、老人ホームなどの給食の現場や外食産業では「メルルーサ」という魚を使います。
淡白な白身魚なので、ほぼほぼ「鱈」ですが、日本では採れない魚ですから、ヨーロッパからの輸入品です。
鱈より安く人気があり、冷凍の白身魚フライなどにもよく使われています。
バイト先で「白身魚」といえば、100%メルルーサのこと。
鱈など、出てきません。
入居時に1000万~必要な高級老人ホームなのに、です。
残念ながら、食事はそれほど高級ではありません。
一日一人当たりの予算、いくらだと思います?

答えは、2000円
それも近いうちに値上げするそうです。
そうしたら、月に一度くらい、黒毛和牛メニューが出る予定だそうですが、メルルーサが鱈になることは無さそうです。
食べることを楽しむ
食べることを楽しめているうちは、元気なんだと思います。
老人ホームの皆さんにも、美味しく食事を楽しんでほしいと思いながら働いています。
温かいものは温かいうちに召し上がっていただきたいのですが、それが難しい!
提供時には温かくても、それを介護職員さんがそれぞれの席に運ぶのまでの間に、冷めてしまう。
人手不足で、すぐに持って行ってくれないから。
これじゃ、いくら黒毛和牛を使っても、美味しさ半減ですよね。
もし、これから、親や自分が入居する施設を探すことになったら、昼食の様子は必ず見学することをおすすめします。
そこでの職員の動き、食事提供までの時間、食事の温度を確認した方が良いです。
施設見学の時に、食事の試食会なんかもやってるけれど、あれが普段の食事とは限りません。少し盛ってたりして。
食材云々より、温かいものを温かいうちに食べられる方が大事だなと、この仕事をしていて痛感しました。
冷めた味噌汁や、のびたお蕎麦なんて、美味しくないですからね。