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初めての大腸内視鏡検査は、ビックリするほど楽チンでした
61才にして初めての大腸内視鏡検査をしました。しかも、胃カメラと一緒に。
大腸内視鏡…これ、私が一番やりたくなかった検査 (・・;)
胃カメラは15年ほど前、十二指腸潰瘍になって入院した時に2回やってるから今回で3度目。
初めての胃カメラの時は鎮静剤も麻酔もしなかたのでホント-にきつかった。
冗談抜きで死ぬかと思ったわ。
2回目の胃カメラでは軽く鎮静剤を使ってもらいました。
意識ははっきりしていたものの苦しみを感じることはなく、一度だけオエッとなったくらいで終わったけど。
やっぱり苦手なのは変わらず。
そして今回、3度目の胃カメラと、初・大腸内視鏡検査。
どうしちゃったんだ、ワタシ
この記事はその時の体験談。
大腸内視鏡検査も胃カメラも、今は寝ている間に終わっちゃう検査なんですね。
本当に苦痛ゼロでビックリ。検査前に必須の下剤飲みも、うわさで聞いてたほど辛くなくて。
大腸内視鏡検査がこんなに楽なら、あれこれ悩む前にさっさと検査してもらえば良かったわ。
今、胃腸に不安を抱えている方にはぜひ読んで欲しい内容です。
- 大腸内視鏡検査を受けることにした理由
- なぜ胃カメラも一緒にしたのか
- 大腸内視鏡検査の事前準備のこと
- 当日飲む大量の洗腸剤(下剤)の味、飲み方、難易度
- 大腸内視鏡&胃カメラ検査の体験談
- 大腸内視鏡検査+胃カメラにかかった費用
大腸内視鏡検査を受けることにした理由
それまで快食快便だったワタシ。自分で言うのもなんだけど、胃腸に関しては優等生でした。
それが1ヵ月前からお腹の調子が急にがガタ崩れし、消化不良が治らなくなった。
いつもなら1食抜いたり、ビオフェルミンを飲めばすぐに治っていたのに全く改善しない。食べてもすぐに出ちゃう緩いお腹。
1週間たっても2週間たっても良くならず、そうこうしてるうちに1ヵ月過ぎてしまった。
食欲はあるし、元気もある。腹痛はなく熱もない。
ただ、体重が減ってきて47kg → 45kgになった。(身長は155cm)
・急な便通異常
・体重減少
・60才以上
・親近者に大腸がん有
上記のワードでネット検索すると、「大腸がん」しか出てこない。
検索すればするほど悪い情報しか入ってこなくなった。
気になってずっと検索するから時間もかなり取られ、それがまたストレスになるという悪循環。
病院大嫌いな私は、いつもギリギリの状態になるまで病院へは行かない。
だから行くと即入院となるパターンばかり。もうこの年になったんだからそれは避けなければと。
そんな時、たまたま見たテレビに背中を押され–
夕飯時に見ていたテレビから、教授こと坂本龍一さんの闘病ドキュメントが流れてきた。
直腸がんと診断された当時の教授の日記に
「バカなことをしたものだ。恥ずかしさと勇気のなさが命取りになった」と記されていた。
受診を先延ばししてしまった事をとても後悔されていたことが伺える。
そして「何かおかしいと思ったら受診が必要」という言葉も残されており、当時の私にドンピシャで突き刺ささりました。
それで大腸内視鏡検査をしようと決心がつきました。
教授、ありがとう
なぜ胃カメラも一緒にしたのか
大腸内視鏡検査をすると決めたからには早い方が良い。
口コミの良い消化器内科をネットで探していたら、隣町に高評価のクリニックがあった。
そのクリニックは女医さん2人がメインで診察してくれる上、土日祝もやっていて休診日が圧倒的に少ない。
そして口コミを読み進めていくうちに、胃カメラと大腸内視鏡が同時に出来ることを知った。
しかも寝てる間に終わるという。
だったら私も両方いっぺんに検査してもらいたい。
問題が有るのは胃なのか大腸なのか、カメラで直接診てもらえば正解が分かるはず。
まさか両方一緒に出来るとは思ってもいなかったので、一石二鳥でお得感すらありました。
今はこれが普通なんですね。
医療の進歩はスゴイのね
大腸内視鏡検査の事前準備のこと
大腸内視鏡検査には事前準備として、2日前から食事制限がありました。
これは制度の高い検査を行うためにはとても重要な作業でして、大腸内視鏡検査当日に腸内を完全に空っぽにするための制限です。
これが確実に出来ていないと、検査日に洗腸剤(下剤)を飲んでも腸に食物が残ってしまい、
小さいポリープや疾患を見逃してしまう恐れがあるという。
「食事制限」と言っても難しく考える必要はなくて、食べていい物と食べてはいけない物を区別すだけ。
最も簡単な方法は、「大腸内視鏡前検査前食」というのを食べること。私は病院からこの3食セットを渡されました。
amazonnや楽天でも購入可能。
当日飲む大量の洗腸剤(下剤)の味、飲み方、難易度
私が飲んだ下剤は「サルプレップ」という比較的新しい洗腸剤です。
はじめから液状でペットボトルに入っていました。粉状の薬のように水で溶く手間が要りません。
味は、苦みのあるレモン味。スポーツドリンクにも似ている。不味いけど、普通に飲める。
「サルプレップ」をコップ一杯飲んだ後、水をコップ二飲む。これを3~4回繰り返します。
「サルプレップ」は洗浄力が強いせいか、私は3回で終わりました。
大腸内視鏡検査をするにあたって最も高い壁となるのがこの洗腸剤(下剤)かと思います。
でも実際やってみたら想像してたより簡単で、お腹も痛くならなかった。
洗腸剤(下剤)を飲み始めてから2時間ほどで準備完了となりました。
正直な感想として、
なんだ、大したことないじゃん
そんな感じ。ビビる必要も構える必要もなかく、あっさり終わりました。
大腸内視鏡&胃カメラ検査の体験談
さて、いよいよ検査。
名前を呼ばれて検査室へ通されると、カーテンで仕切られた個室で看護師さんから諸々の説明と検査前の質問を受けました。
それが終わると検査着に着替えます。大腸検査用のハーフパンツとゆったりとした上着でした。
着替えて待っているとまた看護師さんが来て、胃カメラ用に喉の麻酔をしてくれた。
それはすぐに効き目を表し、喉の違和感がすごかった。ちょっと息がしにくい感じになりました。
2~3分待っているとまた看護師さんが来て、私をベッドごと処置室へ移動。
そこにはもう一人看護師さんと助手の医師がスタンバイしていました。
右腕に血圧計を取り付けられました。見ると「134」という高い数字に。
普段の私は「120」程度なのでビックリ。緊張で高くなっていたのか、喉の麻酔でこうなったのか分かりません。
左人差し指にパルスオキシメータが取り付けられ、口にはマウスピースをはめられました。
そして横向きになるよう促され、「眠くなる薬を入れますね」と言いながら看護師さんが注射しました。
注射されてからの記憶は10秒くらいしかありません。
目が覚めた時には検査が終わっていて、私はさっきと同じ場所に上向きで寝ていました。
本当に、寝ている間に全てが終わっていました。何も感じず、何も覚えてない。
ほんとうに!
担当が女医さんだったので恥ずかしいとも思いませんでした。
もし男性の医師だったとしても、無意識での出来事だから何も思わず終わったことでしょう。
その後、また看護師さんに元居た個室へ移動してもらい、私服に着替えて休んでいていました。
10分ほどして看護師さんが様子を見に来て、大丈夫そうだったので検査室から待合室に移動。
5分ほどしてから診察室へ呼ばれ、担当医師から検査の結果を聞きました。
大腸にポリープが1個あったそうです。内視鏡で取ったとのこと。
病理検査に出し、結果が出るのはは2週間後です。胃の細胞も生検に出し、ピロリ菌の有無を調べるそうです。
そして、萎縮性胃炎と言われた気がします。
まだ鎮静剤が効いていたのか頭の回転が悪く(いつもだけど、)医師の説明を流すように聞いて終わりました。
次の結果報告の診察時に、もっとキチンと聞きたいと思います。
ポリープの大きさとか、どこにあったのかとか、萎縮性胃炎の事とか、色々。
大腸内視鏡検査+胃カメラにかかった費用
今回は健康診断的な検査ではなく、症状があっての検査だったので保険適用の3割負担でした。
かかった費用は次の通り
- 事前の診察+前日用食事+洗腸剤(下剤)=3266円
- 大腸内視鏡検査+胃カメラ+大腸ポリープ1か所除去=34450円
他に整腸剤を処方されましたが、これには加算していません。
合計 37716円 でした。
まとめ
- 何かおかしいと思ったら受診が必要
- 大腸内視鏡検査と胃カメラは同時にできる
- 大腸内視鏡検査の事前準備はとても大事
- 洗腸剤(下剤)は思ったよりキツくない
- 大腸内視鏡検査と胃カメラは寝ている間に終わる
- 大腸内視鏡+胃カメラの同時検査+ポリープ除去費用=37716円
自分にポリープがあったことが意外でした。でもたいがいの人には有るんです。
それを放置するとがん化する可能性があるので、今回切除してもらえて安心しました。
60才過ぎたら一度は大腸内視鏡検査と胃カメラはやるべきと痛感し、夫にもすすめました。
けっきょく私の診断結果は、腸内フローラの乱れによる消化不良ではないかという医師の見解で、
しばらくビオスリーを飲んでみることになりました。
とにかくホッとしました。勇気を出して検査して本当に良かった。
これからは「病院嫌い」なんて言っていないで、積極的に診察に行こうと考えを改めました。
健康より大事なものはないわね