当記事は広告が含まれています。
シニアに向てるスーパーの惣菜の仕事
59才の時、近所のスーパーの惣菜店で1年間アルバイトしました。
週4日午前中4時間のパート。月7万円弱。
その職場の定年は65才。ギリ50代の私はまだ若い方だった(笑)
料理を作る仕事ではありますが、ぶっちゃけ料理をしたことない人にも出来る仕事でした。
実際、料理未経験のおじさんも働いていたから本当です。
冷凍食品を揚げたり、レンチンした具材を混ぜたり、おかずをお弁当に詰めたりする誰にでもできる作業しかない。
シニアでも十分に活躍できる場でした。
この記事は、スーパーの惣菜の仕事の体験談。
これから惣菜の仕事をしようと考えている方、よかったらご参考に。
- シニアにとっての惣菜の仕事のメリット6つ
- シニアにとっての惣菜の仕事のデメリット3つ
- 私が惣菜の仕事を辞めた理由
シニアにとっての惣菜の仕事のメリット6つ
惣菜の仕事がシニアに向いてると思う理由は、以下のメリットがあるから。
- 調理は馴染みやすい仕事
- 職場は同年代の主婦が多い
- 65才くらいまで働ける
- 残業はほぼ無い
- 料理のレパートリーが増える
- お惣菜を割引価格で買える
① 調理は馴染みやすい仕事
スーパーに並んでる惣菜は一般的な家庭料理がほとんど。見たこと、食べたことあるお馴染みのおかずばかり。
ふだん家で料理をしている人にとってはその延長にある仕事で、入りやすいと思います。
また、料理をしたことない人でも、簡単に美味しく出来るようになっているので、心配いりません。
揚げ物が多いので、揚げ油の匂いが身体に付くんじゃないかと気にする人がいるけど、それは無いです。
仕事用のユニフォームがあるし、半日フライヤーの前にいたとしても、匂いが染みついて取れなかったなんてことは実際ありませんでした。
② 職場は同年代の主婦が多い
どこのスーパーの惣菜売り場の厨房を見ても分かる通り、年配の女性が多い職場です。
それをメリットと感じるか、デメリットと感じるかは人それぞれなのですが、私は前者。
同年代の集まりは、話しやすくて居心地が良かった。
仕事も教えてもらいやすかったです。
③ 65才くらいまで働ける
惣菜の仕事の定年は60~65才のところが多い。私のいた職場は65才でした。
④ 残業はほぼ無い
普段の仕事でパート職員が残業することはありませんでした。
退社時間が近づいてきたら、きりの良い所で仕事が終わるよう自分で調整し、帰ります。
ただ年に2回だけ、残業&早出の日があって、それは節分と大晦日。
節分の日は恵方巻、大晦日は海老天と掻き揚げが驚くほど大量に買われて行きます。
作ったそばから売れていくという、目が回るほどの忙しでさでした。
⑤ 料理のレパートリーが増える
自宅では作ったことのなかった料理が、総菜売り場にたまに登場します。
それを覚えればレパートリーが増え、家庭で応用できます。
「こんな食材の組み合わせがあるんだ」とか「こんな味付けも美味しそう」とか、
今まで作ったことの無いおかずを知る機会にも。
試食も出来るので、料理に興味がある私にとっては嬉しい環境でした。
⑥ お惣菜を割引価格で買える
社員割引きとして、自分たちが作ったお惣菜はどれも3割引きで買うことが出来ました。
これは嬉しかったわ~
例えば、お惣菜500円分買ったとしたら350円になるんだから大きいわよね
シニアにとっての惣菜の仕事のデメリット5つ
惣菜の仕事をして困ったことが5つありました。
- はじめは覚えることが多い
- 手が荒れる
- 常に時間に追われる
- 腰に負担が掛かる
- 毎月、検便が必要
① はじめは覚えることが多い
どんな仕事でもそうだけど、総菜の仕事は特に、はじめに覚えることが沢山ある。
お弁当の種類、単品のおかずの種類、それらの作り方、値段の記号番号、仕込み方法、掃除の仕方、などなど。
私がいたところは担当制ではなく、ローテーションするところで、全員が何でも同じようにできるように教育されたので大変だった。
でも、覚えてしまえば楽にできるようになるから大丈夫。
② 手が荒れる
何度も手を洗うし、消毒するし、野菜も特別な洗剤を入れて洗うし、使った調理器具も勿論、洗う。
これだけ洗ってれば手が荒れないわけが無い。調理器具は湯洗いするから尚更荒れる。
洗い物する時、ゴム手袋はしてなかった。
忙しくて、そんなのを付けたり外したりしている時間がなかったので、素手でやってたのもいけなかったと思います。
③ 常に時間に追われる
朝は開店時間までになるべく多くのお弁当や総菜を店頭に並べておきたいから、時間に追われました。
作業には時間割があって、自分が遅れると他の人に迷惑かけるため、いつも「急いで」やっていた感じです。
マイペースな私は急かされることが苦痛でしたが、たまに手伝ってくれる人がいたりして助けられました。
そういうことが無かったら1年も続かなかったと思います。
④ 腰に負担が掛かる
惣菜の仕事はずっと立ちっぱなし、動きっぱなしの肉低労働。
特に重い物を運ぶわけでないけれど、腰に負担が掛かります。
私がキツかったのは、フライヤーを洗う仕事。フライヤーっていうのはコレ↓
この大量の揚げ油は午前の揚げ物が終わると全部抜いて、新しい油に取り換えます。
その際、古い油を入れるバケツみたいなのを洗うのですが、それが大変で。
バケツは床に置いたまま、中腰を維持しつつゴシゴシ洗う。
この態勢が辛くて腰が痛くなりました。
⑤ 毎月、検便が必要
「食」に関わる仕事に従事する人は衛生管理義務の観点から、毎月、検便を提出します。
「ノロウイルス」「サルモネラ菌」「大腸菌O157」など、食を介して感染が広がる怖い病気を防ぐためには必須。
私はそれが面倒くさくて嫌でした。
私が惣菜の仕事を辞めた理由
わりと楽しくやってた惣菜の仕事でしたが、1年で辞めました。
辞めた理由は人間関係です。
ある日入ってきた新しいパートのおばさんが、とんでもないトラブルメーカーで。その人と一緒に働くのが苦痛すぎて辞めました。
我慢してまで続けるほどの仕事ではなかった、という事です。
まとめ
- 調理の仕事は馴染みやすい
- 職場は同年代が多い
- 65才まで働ける
- 残業はほぼ無い
- 料理のレパートリーが増える
- 割引価格で惣菜が買える
- 手が荒れる
- 時間に追われる
- 腰が痛くなる
- 毎月の検便提出が面倒
ほとんどの惣菜は半調理品、焼くだけ、揚げるだけ、レンチンするだけ、和えるだけで出来るものばかり。
あとは既に出来上がっているモノをパックに分けるだけとか。
だから、誰にでもできます。
一番手間がかかってたのは「天ぷら」と「唐揚げ」。これだけは家で作るのと同じ手順で作ってた。
身近なスーパーの仕事は興味深いものが多く、なかなか面白い職場でした。
「作る」のが好きな人には良いかも